中小企業は、元請け会社にがんじがらめに?こうした実体はなかなか表面化しないので、はっきりしたことは分からないのですが、ネットでは、大企業の正社員が帰ってしまった金曜の夜から休日にかけて、外注を受けたフリーランスや下請け企業の社員が必死で働く様子が話題になっています。日本商工会議所が懸念を表明したのも、このような事態を反映してのことでしょう。もっともこうしたスタンスに対しては、中小企業や零細事業者だからといって、言い訳は許されないという厳しい意見もあります。米国やドイツでは、中小企業だからといって利益率が著しく低いということはありません。規模は小さいながらもそれなりの競争力を持った企業が活動しているからです。日本の場合は、中小企業は資金繰りの面においても、銀行や元請け会社にがんじがらめにされているケースが多く、事実上、当事者能力を失っているところも少なくないのです。このような状況では、働き方改革を進めようにも進められないというのが現実なのかもしれません。