信用照会機関、エクスペリアンで不正問題対策の責任者を務めているニック・マザーショー(Nick Mothershaw)氏によれば、その他の手口として、電子メールやソーシャルメディアのアカウントを乗っ取り、ユーザーの知り合いに対していま海外にいるとかカードを紛失して困っているなどと偽って送金を依頼する詐欺もあるとのことです。実在の企業を装った電子メールをユーザーに送り、アカウントに不正アクセスがあった、または本人確認が必要だなどと称して、個人情報をだまし取ろうとするフィッシング詐欺も多いです。こうしたメッセージには、ネット銀行のページなどに似せた巧妙な偽サイトへのリンクが張られてあり、パスワードや口座情報を入力するよう求めてくるのです。データの漏えいも、犯罪者にユーザーの個人情報にアクセスする手段を与えることになります。2008~2016年までに「マイスペース(MySpace)」「アドビ(Adobe)」「リンクトイン」が不正侵入を受け、大量の個人情報が流出しました。理想的な最小のパスワードは8文字で、小文字と大文字、数字と記号を組み合わせた、短くてランダムなものにしましょう。